自分の機嫌は自分で取る。簡単なようで難しいですね
仕事で疲れて帰ってきた夫が、家でもイライラしている。子どものお迎えや家事のやり取りが、いつの間にか夫婦喧嘩になってしまう。そんな日はありませんか?
つい先日、わが家でも、仕事のトラブルに対応していた夫と、子どものお迎えをきっかけに大喧嘩になりました。振り返って考えたのは、「イライラしたとき、その気持ちをどう扱うか」ということです。
子どものお迎えから、夫婦喧嘩に発展
その日、夫は在宅で仕事のトラブルに対応していて、終始イライラしていました。
私は心の中で、
「うわあ……今日はかなりイライラしてるな」
と思いながら、過ごしていました。
仕事が終わると、夫は車でコンビニへ。出かけたあと、LINEが届きました。
夫:「子どもたち、傘持ってるの?」
公園に遊びに行っている子どもたちを心配して、連絡をくれたようです。
私:「傘は持っていってないから、ついでに公園に寄ってくれる?」
夫:「路駐できないから、一緒に乗って、子どもたちを呼んできて」
ただ、そのとき上の子は、仲のいい友達と遊ぶ約束をしていました。私が車に乗ると、その友達が乗れなくなってしまいます。
そこで、私の代わりに真ん中の子を連れていき、上の子を呼んできてもらうことにしました。私は家で下の子を見ていました。
ところが、公園では、予定していた友達に加えて、もう一人の友達も合流していたのです。車には全員が乗れず、友達の一人を乗せてあげられませんでした。
すると、夫から怒った声で電話がかかってきました。
「だから、車に乗ってって言ったじゃん! もう一人の子が雨に濡れちゃってさ。あなたも乗って、うちの子だけ連れて帰ればよかっただろ!」
さらに、
「俺は仕事だけしていたいの! ほかのことは無理なんです! 家にいるなら、あなたが全部やってよ!」
と言われ、私もカチンときてしまいました。
「私だって、ほかの友達がいるなんて知らなかったよ。そんなふうに八つ当たりしないでくれる? 私も家で下の子を見てるんですけど!」
そこからは、お迎えの話を離れて、
「どっちが育児を多くやっているか」
「どっちのほうが大変か」
という、わが家恒例の“どっちが大変か裁判”が開廷。大喧嘩になってしまいました。
仕事のストレスと、お迎えの問題が一緒になっていた
今回困ったのは、予定外に友達が増え、車に全員が乗れなかったことでした。それは、お迎えの場面で起きた問題です。
でも、電話では「俺は仕事だけしていたい」「あなたが全部やって」という話にまで広がっていました。夫には仕事の疲れがあり、友達を乗せられなかった申し訳なさもあったのかもしれません。ただ、夫がそのとき何を感じていたかは、本人に聞かなければわかりません。
私も、下の子を見ていた自分の事情をわかってもらえず、強く言い返しました。お迎えで何が起きたのかを確かめる前に、お互いの「自分だって大変なんだ」がぶつかってしまったのです。
目の前の出来事に、それまでの疲れや不満を重ねてしまうと、話し合いたかったことまで見えなくなってしまいます。
イライラすることと、八つ当たりすることは別
疲れているときや余裕がないときは、誰にでもあります。イライラを感じたこと自体を、責める必要はないと思います。
ただ、その気持ちを怒鳴り声や責める言葉にして相手にぶつけると、相手も傷つき、言い返したくなります。私自身、今回まさにそうでした。
「余裕がなかった」と説明することはできても、それだけで強い言葉がなかったことにはなりません。気持ちが落ち着いたあとには、何に困っていたのかを伝えることと、言い方で傷つけた部分を振り返ることの両方が必要なのだと思います。
まず「今、自分は余裕がない」と気づく
自分の機嫌は自分で取る。そう言うのは簡単ですが、イライラの真っ最中には、なかなか難しいですね。
それでも、「今、仕事のことでイライラしているな」「予定外のことに対応する余裕がないな」と、自分の状態に気づけると、次に出す言葉を考えるきっかけになります。
その場で落ち着いて話せそうにないなら、「今は強い言い方になりそうだから、少し時間を置きたい」と伝えて、いったん距離を取ることもできます。子どもを見ている最中なら、見守りが途切れないように相手と調整することも必要です。
距離を取るのは、相手を無視したり、問題を放置したりするためではありません。落ち着いてから、必要な話に戻るための時間です。
落ち着いたら「何が困ったか」を話す
今回なら、「友達が増えていて、車に全員を乗せられず困った」「私は下の子を見ていて、一緒に迎えに行けなかった」と、それぞれの状況を言葉にできたらよかったのだと思います。
そこから、「次に同じことが起きたら、乗れる人数やお迎えの方法を先に確認しよう」と、具体的な話につなげられます。
「あなたが全部やって」「いつも私ばっかり」と責め合うより、今回何に困ったのか、次はどうしたいのかを伝える。そのためにも、まず落ち着く時間が必要だったのだと感じました。
自分の機嫌を整えることと、負担を減らすこと
「自分の機嫌は自分で取る」は、一人で我慢して、何でも自分だけで解決するという意味ではありません。余裕がなければ、助けてほしいと伝えていいのです。
また、仕事や育児の負担が大きすぎるなら、気持ちを切り替えるだけでは解決しません。休める時間をつくることや、分担を見直すことも、夫婦で考えていきたいところです。
育児の負担から喧嘩が増えたと感じる方は、「子供が生まれて夫婦喧嘩が増えたのはなぜ?」もあわせて読んでみてください。
一方で、相手がイライラするたびに「私のせいかな」と抱え込んでしまう方へ。相手の感情との境界線については、「なんで私が、あなたの機嫌を伺わなきゃいけないの?」で綴っています。
私自身も、気持ちと伝え方を見直しながら
簡単なようで難しい、自分の機嫌の取り方。私自身も、つい言い返してしまうことがあります。
だからこそ、イライラした自分を責め続けるより、「あのとき何に困っていたんだろう」「どう伝えたらよかったんだろう」と、落ち着いてから振り返っていきたいと思っています。
仕事や育児で余裕がなく、夫婦で話すと喧嘩になってしまう。自分の気持ちや、相手に伝えたいことがわからなくなってしまう。そんなときは、一人で抱え込まずにご相談ください。今の気持ちや夫婦のやり取りを、一緒に整理するお手伝いをします。