夫婦ですれ違う家事・育児の話
「え? 言ってくれればやったのに。」
これ、夫に言われたことがある方も、逆に妻から言われたことがある方もいるのではないでしょうか。
家事や育児について相手に不満を伝えたとき、返ってくることの多い言葉かもしれません。
確かに、お願いすればやってくれる。
頼んだことを断られるわけでもない。
それなのに、なぜか言われたあとにモヤモヤする。
「言えばやってくれるなら、それでいいはずなのに……」
「私が期待しすぎ?」
「求めすぎなの?」
そんなふうに思ったこともあるかもしれません。
でも、このモヤモヤは単純に「家事や育児をやってほしい」という気持ちだけではないことがあります。
「言ってくれればやったのに」にモヤモヤする理由
妻(夫)が求めているのは、家事や育児そのものをやってもらうことだけではなく、
「一緒に気づいて、一緒に考えて、一緒に家庭を回してほしい」
ということなのかもしれません。
たとえば、子どもの持ち物を確認すること。
なくなりそうな日用品に気づくこと。
食事やお風呂、寝かしつけの段取りを考えること。
実際に手を動かすことだけではなく、「何をする必要があるのかを考えること」も家庭を回すためには必要です。
だからこそ、
「言ってくれればやったのに」
と言われると、
「その“何をやるかを考えて、お願いするところ”まで私がやるの?」
というモヤモヤにつながることがあります。
「言ってほしい」と思う側にも理由がある
一方で、こう言われた側にも事情があるかもしれません。
「自分なりに考えてやっても怒られる」
「妻(夫)のやり方と違うとやり直される」
「いつやればいいのかまで妻(夫)の基準に合わせなければならない」
そんな経験が積み重なって、
「だったら、やってほしいことをちゃんと言葉で言ってほしい」
となっている場合もあります。
つまり、「言ってくれればやったのに」という言葉の裏には、単なる無関心だけではなく、
「余計なことをして怒られたくない」
「何が正解かわからない」
「相手のルールに合わせるのに疲れた」
という気持ちが隠れていることもあるのです。
同じ家庭にいるのに「見ている正解」が違う
ここで難しいのは、どちらにもそれぞれの言い分があることです。
妻(夫)は、
「いちいち指示するところまで私がやるの?」
と疲れている。
一方、夫(妻)は、
「自分で判断したら怒るのに、どうしたらいいの?」
と感じている。
お互いに、
「なんでわかってくれないの?」
「じゃあ、どうしたらいいの?」
と思っているのかもしれません。
大切なのは、どちらかの「普通」を相手に押しつけることではなく、
「私たちは、どうやって家庭を回していく?」
と、二人に合ったやり方を一緒につくっていくことなのだと思います。
大切なのは「何を伝えるか」だけでなく「いつ、どう伝えるか」
夫婦で「どうやって家庭を回していくか」を考えるためには、伝えるタイミングや伝え方も大切です。
疲れているときやイライラしているとき、気持ちに余裕がないときは、どうしても言葉が強くなってしまいがちです。
本当は、
「もっと一緒にやってほしい」
「私ばかりが考えているようで寂しい」
「どうしたら二人でもっと楽にできるかな」
と伝えたかったはずなのに、
「なんでそれくらいやってくれないの?」
「普通、見ればわかるでしょ?」
「私ばっかりやってるじゃん!」
という言葉になってしまうこともあります。
そして、強い言葉で伝えられた相手も「責められている」と感じ、身構えてしまいます。
そうすると、本当は話したかったことから、どんどん離れていってしまいます。
毎日忙しいからこそ、少しだけ時間をつくって、美味しいものでも食べながら、
「二人でどうやって家庭を回していこうか」
「私はこんなふうに感じているよ」
と話してみる。
そんな時間が持てるといいのかもしれません。
夫婦の話し合いは「どちらが正しいか」を決めるものではない
夫婦の話し合いは、どちらが正しいかを決めるものではありません。
お互いが何を感じているのかを知って、二人に合ったやり方を一緒に探していく。
そのための時間なのだと思います。
とはいえ、
「話そうとすると、いつも喧嘩になってしまう」
「何度話しても同じことの繰り返し」
「もう二人だけではどうしていいかわからない」
そんなふうに感じる方もいるかもしれません。
そんなときは、第三者の力を借りてみるのも一つの方法です。
誰かに話すことで、自分の気持ちが整理されたり、夫婦のすれ違いが見えやすくなったりすることもあります。
ごきげん家族ラボでは、初回45分の無料相談を行っています。
ご夫婦でも、お一人でも大丈夫です。
よかったら、一度お話を聞かせてくださいね。